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感想過去分るろうに剣心最終幕から約三ヶ月経って、作者も言っているように、本当のほんとに最後のるろ剣の掲載だと思います。またまた感想なぞＵＰして、お目汚しとは思いますが、暫しお付き合い下さい。
今回のお話の舞台は、最終幕最後と同じ時代背景で、タイトル通り剣心から逆刃刀を託された後の弥彦が主役で展開される物語です。今回は主の舞台も東京ではなく弥彦が出稽古という形で、何と越後（新潟の方）に行ってしまい、さらに動いているのもほとんどが（４３ページも描いていて）出稽古先の剣術道場の中と言う設定になってます。
最初、越後に出稽古って薫さんに言われて、さすがの弥彦も少々驚いていましたが、読んでた自分もビックリでした！でもまあ、考えてみれば作者さんの出身地ですし、やっぱり新潟が好きみたいですから納得ですわ。
その出稽古の話をしている場面はもう、読んでいて顔がにやついてしまって仕方なかったですね。だって剣心が出ているし、剣路くんはいるしで・・。久々に大喧嘩？してる薫さんと弥彦から剣路くんを連れて避難する剣心がいたりしてね。その時、剣心に抱えられている剣路くんがお人形さんみたくて可愛かったこと。剣心もほんとに三十路過ぎてるのか？と疑いたくなるくらい（年齢逆行現象でも起きているのかと疑いたくなった）可愛かったしねぇ〜。
今回の漫画読んでいて、決して弥彦がどうのって訳じゃないんですが、どうしても目が剣心にいってしまう自分がいるなぁとしみじみ思いました。弥彦に逆刃刀を渡しても尚、家の中でまで帯刀（本身の刀とは思うが違うかも）している剣心って、やっぱり一生剣客か。そこの所は多分、これから先も描かれることはないでしょうから謎のままですね。まあ、るろ剣の謎なんて山のようにあるので（たとえば神谷道場の収入源とか、現在の師範ないし道場主は誰かとかの実質的な問題も含め）、いまさら一つくらい増えてもどって事ないか。
と、剣心はこっち置いといて、さて今作品の主役は弥彦ですね。弥彦が出稽古に行った先の道場で事件が勃発中につき、否応なく巻き込まれると言う展開です。事件の詳細は脱獄囚が人質確保に道場に籠城、そこのお嬢さんを人質にしようとしている所に弥彦が来るんですが、その脱獄囚もちょっと訳有りって感じの人物のようで、なんだか志々雄の下にいた人らしいんです。その言動から弥彦にも分かったようですが、どうもその人って手枷、足枷されていて「自由と平等の世をつくる」とか叫んでいるんですが、何だか読んでいて哀れな感じに思ってしまいました。そしてそれを捕縛しようとしている警官にも同じような哀れさみたいなものが感じられました（あくまで自分だけでしょうけど）。
これってずっとるろ剣読んでいて、よく感じていた事ではあるんですがね。こういうどっちが悪いとか無いような事ってすっごく書き方（表現の仕方）が難しいと思う訳です。人それぞれ、千差万別のご意見もあるし。政府が立たなきゃ、国民の平和なり、幸せなんて二の次になるけど、その政府自体が腐っていたんじゃ話にならない。う〜ん、こういう事っていつの世になってもかなりの命題だなぁ〜。やっぱり。（書いてる本人、実を言うと、こういう小難しい事はあまり考えたくないんですがね）
しかし、今回のお話読んでいて、一番思ったのは弥彦がどうしても左之助にダブって見えて仕方なかったって事でした。出稽古先の門下生に「それ以上言うな」みたいな事言った時の弥彦の姿を見た時、思わず「左之だわ・・・」とか呟いてしまった。そう、左之だったら多分こんな風に止めるんだろうなぁ〜なんて思った訳です。人質にされかかった道場主のお嬢さん（実はそこの藩のお殿様の御落胤）のことを「嬢ちゃん」って言ってるとことかも、どうも左之に重なってしまって。こんな事、思っているのって多分私だけだろうけど。
それにしても、弥彦も逆刃刀には特別な想いを持って接しているのがありありと分かる言動があって、ちょっと嬉しかったりはしました。やはり弥彦には剣心は一つの目標なんでしょうね。（と一人納得してみたりする）あと、左之の「悪」の文字も背中に背負っていたし、あの二人が弥彦に与えた影響はやはり大きかったと改めて思いました。
結局、人質事件は弥彦の説得が功を奏し、警官さんの方の暴走とかはあったにしても、何とか終息！弥彦曰く「まだまだ未熟」らしいですが、それに答えた人質にされかかったお嬢さんの言う通り、死人も出さず事が収まったんですから、十分よくやったんじゃないでしょうか？（１５かそこらで偉いと思うぞ）
あ、偉いと言えば、燕ちゃん一筋の所も偉い！弥彦も燕ちゃんも、いつまでもラブラブでいてほしいものだと思いました。それにしても、表紙の剣心の顔見ただけでＯＫと思った自分は、やっぱり弥彦より剣心の後日談の方が読みたかったんだろうなぁ〜。
【おまけ】1999年の冬コミで売っていたと知り合いに見せてもらった本の中に、○月先生の描かれた男の子と女の子のアイヌっぽいキャラクターの下絵？を見ました。これってもしかして・・と暫し絶句しました、自分。
あと同じ本の中にはその○月先生の描かれた「烈火の炎」とか「からくりサーカス」とかのイラストも。剣心以外のキャラ描いているの見たの初めてかも知れなかったので嬉しいやら、なんか複雑なものがありました。
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